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空と海の駅 - Kansai International Airport [建築と都市のあれこれ - Urbanism]

レンゾ・ピアノという建築家がいる。

建築に興味を持ち始めた頃から、そして将来建築家には絶対にならない、と思い直し、別の道に進んでからも、ずっと好き。

好きです[ぴかぴか(新しい)]

kix02.jpg私にとって一番身近な彼の建築は、関西国際空港

彼がジェノバ出身ということも、遠かれ近かれ関西空港を手掛けたきっかけなんではないだろうか?と最近思う。なんか大阪の海辺の街の色が、ジェノバのイメージの色に似ている気がする。といっても、大阪は殺風景、ジェノバはなんだか雰囲気のいい港町、みたいなかんじだけれど。でも、持っている空気感みたいなものが似ている気がして・・・

いつも海外に飛ぶ前には関西空港を利用するので、私にとって空港は意外な至福の時。そしてまた、ここから旅立ちます。

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レンゾ・ピアノの好きなところ - それは、一見無機質なのだけれど、そこに立ってみたり、巻き込まれてみるとものすごく詩的な空間が広がっていて、なおかつ空とか海といった大きなものに囲まれているという感覚が強く自覚できて、建築という箱で考えたときの機能性みたいなのをすっと忘れる瞬間があることかなーと思う。

あとは、彼のオフィスのホームページ。もうおじいちゃんなので、誰がプランニングしているのか知らないけれど、きっとピアノの趣味なのだと信じたい・・・

そんなホームページは、Flashで作られていて、トップページはスライドショーで彼の作品が次から次へと見られるのだけれど、細部の素材のアップや、建物がどうやってどういう人たちが関わって完成したのか、みたいな背景が見られるような写真構成になっている。

建築という世界で一番大きなものをつくる仕事には、一人の建築家と、数えきれないくらいの人の努力があって・・・それから小さい細かいところまで安全で安心して利用できるように心配りがされていて、すごいものだなと実感する。

本当は、これから建物建てなくても生きていけるんじゃないかと思っているけれど、大きな空間に入って、感動する時間も人間には必要なのかもしれない。

ある説によると、人間が生きて行く限り、CO2は絶対に減らない、それから地球は滅びる、ということらしい。じゃぁ飛行機には乗らないようにしよう、とかできないし、人口が増えたら家も増えるわけで、社会はいろんなことが持ちつ持たれつなんだなと改めて考える。

そんなことまで連想させてくれる、空と海の駅。冒頭で言った、ジェノバと大阪の空気が似ていると感じた事。それは、ピアノが意図していた事だったようで、古本屋でみつけた本に『水』のあるところで共通点を見ていたというインタビュー記事があった。

kix01.jpgそれをその場所にいるときに感じさせてしまえるような建築・・・

仕事柄いろんな建築家の方にお話を伺う機会があるわけだけれど、自分自身が空間に感動した瞬間、なんだかわかりあえた気がするんですよね。私は自分自身が空間を生み出す人になることを辞めたけれど、意外と関わるプロジェクトが空間とか多いのも、そういう瞬間を一緒に感動できるからなんだろうな〜。


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