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外国人から見た日本 - Japonism in Greece [ためになるECOプチネタ]

昨年、ギリシャで写楽の肉筆画がみつかったそうです。

私の、過ごしにくい国(勝手なランキングですので、個人の意見によるものです 笑)第一位に輝くギリシャを、なぜか今またもう一度行きたい!と思い出したきっかけが、写楽 in ギリシャの特集WowWowのドキュメンタリー番組だった。ま、しいて言えばギリシャがどうこうというお話ではないのですが・・・

自身のライフスタイルが揺らぐ裏腹な気分に陥ってしまったのです・・・

sharaku01.jpg写楽の肉筆画は、ギリシャ人の外交官、グレゴリオス・マノスが19世紀末に集めたコレクションの中から見つかった。マノスの生きていたころのヨーロッパでは「ジャポニスム(日本趣味)」ブームが席巻。

つまりは“外国人が日本にあこがれていた時代”だったのです・・・

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番組では「彼らが日本の何にあこがれたのか」を探るため、当時来日していた外国人たちの手記を紹介していたのだけれど、その手記の中には、江戸という都市に関する記述と、そこに暮らす人々のライフスタイルの様子が記されていて、その内容が、近代化の中で日本が戦後ほんのわずかな期間であっと言う間に失ってしまったものがたくさんあった。

モデルの杏さんが、それらの手記を手に今の東京を散策し、現代の日本にかつての江戸の姿を重ねていく。私は、自分たちが聞いたことのないような、外国人の、日本に対するイメージがあったことに衝撃を受けた。

『日本人は、どのような繊細なことにでも芸術を発見できる国民である。』

『日本には貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない。』

どんな小さな山道にも茶屋が存在し、そこに座ると四季を感じ、『むすめ』のおもてなしをうけることができたことに関して、それがすでに芸術の鑑賞であるとしたフレーズ。また、庭や軒先で身分関係なく誰もが独自に朝顔や菖蒲の花をさかせ、珍しい花が咲けば、その美しさを競っていたという事実・・・。

私はドムスアカデミーのビジネスデザインテーゼで、日本の風土・文化の背景から、それが与えるLOHASビジネスへのプラスの影響を分析し、それに基づいてあるビジネスプランを書いた。

今となっては世間はなんでもエコ、エコな時代で、エコ○○、対象商品を買うとエコポイントがたまったり、と珍しくはないけれど、それが未来へ持続可能なものでない限り、いかにも資本主義的な競争でのその言葉の利用は、よくないと強く感じている。

一方で、私がお世話になっているエコデザインを柱としてデザインを展開するデザイン事務所のプランニングは、そういった現在の状況を受け、“本当に必要なものだけをデザインすること”がどれほど難しいかを毎日痛感させられる。

番組を通して浮かび上がるのは『そのときは当たり前で、しかし今の私たちが忘れ去った日本の姿』。私の祖母がそうであるように、戦前までは当たり前に感じられていた自然と毎日の生活、その中で、お金があればできるような趣味ではない、こころの豊かさで趣味をもつこと。

大きくなりすぎて、贅沢になりすぎてしまった日本・・・そういう意味で、私は欧州からたくさんのことを学んだのだな。と再確認させてくれた番組だった。

だって、今日本人は逆ではないでしょうか?イタリア人は、どのような繊細なことにでも芸術を発見できる国民で、生活の中にデザインがあふれている・・・こんなイメージで外国を見ていたり・・・また例えば、イタリアにはコンビニはないし、24hオープンのお店もほぼ存在しないけれど、それはそれで、なければないでやっていけるし、夜はそんなに灯りを使って夜なべしないで、みんなちょっと暗い灯りの下で、ゆったりすごしている。

江戸時代の外国人滞在者は、自分たちが近代化で失ってしまったものを日本に重ね合わせたそうだけど、今は逆。自分も実際イタリアにいた頃は、その生活が不便だと感じつつも、ある意味豊かだと思っていたし。

greece01.jpg今まで、オリンピックの開催国だというのに、国際化の雰囲気が感じられなかったことや、インフラの整備の悪さで、煮えくり返った記憶のあるギリシャが、私の過ごしにくい国No.1だったけど、そういえばと、当時凝って一眼レフのフィルムカメラで撮っていた写真を見てみると、美しいブルーの海と、小さな街で人々がガーデニングをして道をきれいに飾っている様子・・・なんだかはっと気づいて、やっぱりものすごく日本って贅沢化してたんだな・・・と再認識。しかも、今までそれを当たり前だと思っていた自分の裏腹な考え!エココンビ二とか言っている場合ではなく、いい加減24hオープン辞めないと、みたいな話です。

『今になって写楽の肉筆画が発見されたことは、突然ではあるけれど、偶然ではないような気がしてくる。』と記者の方が・・・本当に、そんな気がします。

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It's really difficult to only design what we really need now.

Sharaku is one of the great masters of the woodblock printing called Ukiyoe-printing in Japan, and his original drawing has found in greece last year. Why it wasn't in Japan but in Greece, because after Japan opened a country, a term for the influence of the arts of Japan began in European countries, and in this period, a lot of Japanese art works exported to west.

It was a first time for me to read collection of notes written by visiting foreigners in Edo period (18th - 19th century in Japan). Thank to the news of Sharaku, the news forced me to be interested in these notes and I got the opportunity to know how Japan USED TO rich in the past. The note made me surprised many times, because there're full of the fact that Japanese has already lost during the history...

For instance, foreign visitors said, "Japanese is very sensitive living with nature and feeling art in nature." "There're poor people in Japan, but there's no ill-being, because every people has spiritual richness."

Actually the phase is the same as the one that Japanese always use for mentioning foreign countries now. Also in the note, foreign visitors said "By economic growth, European lost a lot of spiritual richness, and there's no doubt that we're going to take the richness that Japanese has now by exporting western culture to Japan..." In postwar days, Japan has turned its lifestyle mixed with western one and it forced Japanese to forget the richness that we used to have, such as living with nature to feel different seasons, gardening culture and any kinds of simplicity in life. Because to import western culture was "internationalization and modernize".

Japan has too much now, it's the time for us to re-consider about if we really need a 24 hours open shiny stores... to get back our spiritual richness for daily life.

Here's my note, I'm really sorry for Greece that I thought I don't want to live there since I visited the olympic game in 2004, because of the incomplete infrastructure in the city... But now I looked back my photo collection of Greece and realized so beautiful sight full of nature so closed to people;)) It's the time for me to think what I really design for the city now...


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